農研機構さんによる生物多様性の調査があり、Sランクの評価を頂きました。

8月12日に広島県神石高原町のタナベファームにて、農研機構さんによる、「水田の生物多様性の調査及び評価」が実施され、研究員の方々だけでなく、役場、観光協会、連携事業者さんなどお集まりいただき、総勢10名で調査に参加いただきました。

農研機構の尾島先生に、調査方法について説明していただきました。

昆虫、植物、サギ類など3項目の生息状況を調査し、それぞれの項目でスコアを付け、合計点でC~Sのランク付けをします。

例えば昆虫の調査なら、規則に従った捕虫方法で、稲穂の周辺に生息している「アシナガグモ」や、

水生甲虫類の「ゲンゴロウ」が何匹捕獲できたかをカウントします。

植物なら、水田及びその周りに「ウキクサ類、ジシバリ類、チドメグサ類、ヨモギ類」などの指標植物が生息しているかを確認します。

それぞれの指定された昆虫や植物に加え、絶滅危惧種などの希少種がいた場合は、さらにボーナスポイントとして加点されます。

調査・評価マニュアル 農研機構HPより引用

調査の結果、タナベファームは3項目のうち、2項目(水生甲虫類、植物)のスコアの合計だけで、すでにSランクが確定してしまいました。

数年前から調査をして頂いていますが、タナベファームは常にSランクを頂いています。

オーガニックということを見た目だけで証明することは、なかなか難しいのですが、今回の生物多様性の調査においては、実際に豊かな生態系を見て頂けるので、非常に分かりやすい指標のひとつだと思います。

来年は農研機構さんや観光協会さんと連携し、「親子で楽しめる昆虫調査のツアー」を企画し、広く有機農業の魅力を伝えたいと思っています。

私たちはこれからも、多様な生物と共存共栄できる、地球にも人間にも愛される農業を目指していきたいと思います。

※農研機構さんの調査方法についての詳細はこちらからご覧いただけます。https://www.naro.go.jp/.../ricefield_manual_chugoku.pdf